2008年3月
『さよなら、そしてこんにちは』
荻原浩さんの昨年発売された小説です。昨年、朝日新聞の夕刊の『愛しの座敷わらし』の連載を読みファンになりました。
この本には7つの短編があります。
そのなかのひとつ「スローライフ」を紹介すると
料理教室の先生をやっていた主婦が「スローライフ」や「スローフード」という当世の流行に乗って、ある日脚光を浴びるようになり急に忙しくなっていく生活を描いています。
忙しさにかまけ自慢のハーブガーデンの世話も怠り、アブラムシやうどんこ病(ああ目に浮かぶ~)の襲撃を受けている様子はリアルで身につまされます。
いろいろな人々の人生の苦難を描きながらも、スキップを踏むような軽快な物語の運びとささやかな生の喜びが、人生捨てた物ではないと思わさせてくれ胸がほっと温かくなるストーリーたちです![]()
検死官シリーズ『異邦人』
パトリシア・コーンウェルの検死官シリーズの最新作『異邦人』を読みました。シリーズ15作目です。
いきなり殺人場面の出だしでドキドキでしたが、場面転換が早く一気に読み終わりました。
今回の物語はイタリアのローマで始まります。
ローマに観光に来ていて惨殺されたアメリカの若い女子テニスプレイヤーとサンドマンと名乗る犯人。いろいろな事件がいっけん脈絡なく蜘蛛の巣にひっかかっていているようにみえるのですが・・・たぐり寄せてみると・・・
いつもながら、スカーペッタをはじめルーシー、ベントンの私生活はハッピーとはいえません。中でもマリーノは最悪で、この終わり方はいかがなものかと・・・これ以上マリーノをいじめないで![]()
海堂尊の『夢見る黄金地球儀』
チームバチスタの栄光シリーズの海堂尊のちょっと明るい軽快なミステリーです。
トコロはチームバチスタシリーズと同じ桜宮市
トキはちょっと近未来の2013年
主人公は家内制生産業の平沼鉄工所の営業部長であり臨時工員でもある平沼平介。
しがない自営業の町工場かと思って読み進むと、なんとなんと、平沼鉄工所の社長にして平介の父、平沼豪介は大きいものでは有人潜水艇『深海七千』、小さいものでは『マシン・ゴキブリ』まで制作してしまうような天才発明家。
平介はそんな父ほどの才能もなく鬱々として生きていたが、そこに旧友が現れ、桜宮市がかつてふるさと創生基金で作った黄金の地球儀の奪取を持ちかける・・・
チームバチスタシリーズを読んだ方であれば、見知ったアイテムもところどころにあり、さらに楽しめるというようなサービスもあります。
人間の心の闇に迷い込むようなミステリーに疲れた方には、ちょっと息抜きにお勧めの本です。

















































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