書籍・雑誌

『無農薬でバラ庭を』の米ぬかオーガニック

米ぬかで無農薬栽培というタイトルにひかれて読みました。無農薬ではバラ栽培は不可能と素人の私も思っていましたが、著者のshineバラ庭shineの美しい写真にはびっくりsign03
バラと果樹は違いますが、なるほどと考えさせられるところがたくさんありました。

著者は里山の雑木林を参考に自然の力を最大限に生かした、土作りを研究し、米ぬかを撒くことによって庭に有用菌を増やし、微生物の力で土を肥沃にし、病気に強いバラを栽培しています。

また、シジュウカラや鳥たちに虫とりをさせたり、テントウムシにアブラムシを退治させたり、注意深く自然を観察し、利用していく態度には感心させられました。

ニームオイルや木酢液、くんたんで虫を予防する方法などは果樹にも活用できそうですflair
おすすめの一冊ですbook

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『食堂かたつむり』の無花果の木

話題の本、小川糸さんの『食堂かたつむり』を読みました。
本の表紙の色合いや題名にほのぼのとした癒しの物語の予感がします。

主人公の倫子は15才で田舎の母の家を出て都会の祖母の家に下宿しながら暮らしていた。10年が経ちその祖母も亡くなり、今はトルコ料理店で働きながら、インド人の恋人といつか飲食店を開くことを夢見ながら一緒に生活していた。ところがある日店から帰ってみると家財道具からお金まですべてがきれいさっぱり消えていた。インド人の恋人に全てを持ち逃げされてしまったのですsign01

全てを無くした倫子はしかたなく母の暮らす田舎の村へ帰っていきます。そして気がついたときには自分の声まで無くしていたのです。

田舎では母との確執を抱えながらも食堂『かたつむり』を開店させ、料理人として生きていくことを決心します。田舎の自然や人々に癒されながら順調な滑り出しをしたのでしたが・・・読者をそうは心安らかなままにしておいてはくれない後半が待っていますtyphoon

この物語の中に無花果の木が出てきます。主人公が子供の頃から何かあると登った木で翡翠色の実がたわわに実っているということでかなり大きいのではと思われます。1メートルの鉢植えの無花果の置き場にも困るベランダからするとうらやましいかぎりですcoldsweats01

エルメスという名の豚も出てきます。母親が大切に育てている豚で表紙をよく見るとエルメスpigもいますね。天然酵母の木の実の入った贅沢なパンbreadを食べてのんびりと過ごしていたエルメスの運命は・・・
料理と食材満載で台所に立ちたくなる本でしたwine

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『猫を抱いて象と泳ぐ』

私の大好きな作家、小川洋子さんの最新刊ですbook
いつもはたいてい図書館から借りて本を読むのですが、小川洋子さんの本だけは購入して、本棚に並べたくなります。

タイトルからしてステキですheart
猫を抱いて象と泳・・・読み始める前から、どんな世界への扉が開くのか、静かに静かに期待が高まっていきます。
そして、期待通り至福の時間を過ごすことができた一冊でした。

主人公のリトル・アリョーヒンは、不思議な導きでチェス打ちのマスターに出会いチェスプレーヤとしての能力を開花させていきます。
彼には生まれつきの障害があり、それは生い立ちに暗い影を落としすのですが、チェスをとおしてひたむきに自分の道を切り開いていきます。

悲劇の予感が物語の全体をとおして漂っているのに、読み終わったあとのさわやかな感動は不思議です

今年の№1の佳作annoyだと思います。

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『自然栽培ひとすじに』

先日紹介した奇跡のリンゴの木村秋則さん本人の書かれた本ですpencil
この本は自然栽培の方法が具体的にわかりやすく書かれていて、まったく素人の私にも参考になりました。

自然栽培とは、有機栽培とはちっがて、無農薬、無肥料で育てることだということを初めてしりました。

無肥料でどうやって作物を育てるのかというと、それは大豆を使って土作flairをしているそうです。素人には有機栽培作物は人間の体にもいいと考えてしまいますが、そうとも限らないことが丁寧に説明されていました。

また、無農薬では、リンゴの木はすぐに病害虫で弱ってしまいます。
研究熱心な木村さんは、農薬の代わりならないかと効果のありそうな、あらゆるものを試しその中で一番効果があったのが、食酢flairだそうです。現在は食酢を数百倍に薄めて、小麦粉を展着剤とし、時期を見ながら何度もまいているそうです。(食酢も厳密にいえば農薬だそうですが)

また、わさびを使った樹木の病気の治療薬『樹木の味方』を開発までしたそうです。(こちらは製品として市販されているとのこと)

木村さんの栽培方法を真似すれば良いのかと言えば、土地や気候など環境はちがうし、作物によっても栽培の方法は違うので自分で工夫していくしかないようです。そのためには、恒に観察をしていくことが大切のようです。

自然栽培は病気や虫を作物が教えてくれる何らかのサインととらえ、自然と寄り添いながら作物を育てる手法と木村さんは書かれています。

病気と虫で壊滅状態の私のベランダ園芸ですが、諦めるのはまだ早いかなbud

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すごい本です!『奇跡のリンゴ』

昨年末に読みましたがとにかくすごいノンフィクションですflair
なんと9年がかりでリンゴの無農薬栽培に成功した、まさに奇跡を成し遂げた木村秋則さんという方のお話ですapple

農薬を使う使わないということ以前に、木村さんの自然に対する謙虚な生き方に素直に感動しました。

著者の石川さんは青森県の岩木町にある木村さんを訪ね取材しこの本を書かれました。リンゴ栽培の歴史から、なぜ青森でリンゴ栽培が行われ始めたのか、リンゴの品種改良と農薬の関係などふだん食べるだけの人間にはとっても勉強になりました。(リンゴ大好きheart01でほぼ毎日食べていますが全然知りませんでした)

農薬を使うことを前提に品種改良を重ねた大きく甘くおいしいリンゴ。木村さんは奥さんが農薬に弱いこともあり、農薬を使わずにリンゴ栽培ができないかと考えるようになります。今から20年以上も前のことです。

農薬を使うことをやめたリンゴの木は病気、害虫におそわれ無惨な姿となっていきます・・・葉を落とし実をつけず枯れ始め、木村さん一家の収入は途絶え、赤貧の生活を送ることになります。

無農薬栽培を始めて6年目、疲れ果てた木村さんはある日ロープを片手に岩木山へ登っていきます。そしてそこで信じられないものを見ます。山奥に葉を青々と茂らせた美しいリンゴの木があったのです。よく見るとそれは椎の木だったのですが、森の木々は農薬を必要とせず健康なのを、なぜ今まで不思議に思わなかったのかとその時気づきます。

そして無農薬栽培を始めてから9年後、また木村さんのリンゴは少しずつ花cherryblossomをつけ始めます。

まさに奇跡のリンゴappleです。この本を読んで一番強く感じたのは木村さんの自然への思いやりの深さです。
ある日ふと思いつき虫眼鏡でせっせとリンゴの葉を食べている虫の顔を見てみたそうです。すると害虫といわれる虫の顔は案外かわいらしく、害虫を食べる益虫と言われる虫の顔は獰猛だったそうで、人間から見て害虫、益虫なんて言っていても自然の中では善悪などなくバランスをとって生きているだけなのだということをおっしゃっています。

いかに自然と人間がおりあっていくか、誰にもまねのできない奇跡の生き方を教えてもらった本です。

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『ゴールデンスランバー』

今年の本屋大賞を取った伊坂幸太郎さんの『ゴールデンスランバー』を読み終えました。ごく近々未来の設定で、ややSFがかったところがあるのが気に入りました。スターウォーズのR2-D2に似た形のセキュリティーポッドが街中のあちこちにおかれ監視社会eyeとなった仙台が舞台です。

元宅配ドライバーの青柳雅春はある日突然、首相暗殺の犯人として追われる身となりますrun
追われながら、警察さえ取り込んだ巨大な陰謀に巻き込まれてしまったことに徐々に気づいていきますが、果たして真犯人は?陰謀の真相は?

現在、過去と行きつ戻りつしながら、過去のエピソードが無駄なく伏線として張り巡らされています。小説が始まってすぐに事件の20年後にとび、いきなり20年後から事件が語られる手法にもびっくり!(20年後の世界ってほんとにどうなっているのでしょうね?)

読みながら作者の大きな陰謀の中に引き込まれて行く感じが読者にとっては心地よかったです。ビートルズのアビーロードも聴こえてくる感じでおすすめの一冊ですbook

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『おひとりさまの老後』

上野千鶴子さんの『おひとりさまの老後』です。今とっても売れてるようですねupwardright

独身の人の話と思いきや、女性は結婚してもしなくても将来おひとりさまになる確率が高いということです。
65歳になれば、55%の女性に配偶者はいない、つまり半分以上の女性は老後はおひとりさまで過ごすことになるそうな

そんなひとりの老後の知恵が書かれています。老後の不安はひとつひとつ原因を取り除いていけば解決できると励ましてくれます。

また、生きていればいろいろなリスクはあるけれど、予測できないことのために自分の暮らしの誌タイルを制約することはないと、さすが潔いお言葉もあります。

そして上野さんはなんとなんとこう言うのです。
最後に困った時には女の武器を使いなさい「お願い、助けてheart02

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日野原先生の『病気にならない15の食習慣』

96歳にして現役のお医者さん、大好きな日野原重明先生の最新刊です。

日野原先生のベストセラー『生き方上手』にも老いても元気な秘訣が書かれていましたが、この本にはより具体的に食生活の知恵が書かれています。病気にならないためにはやっぱり食習慣なんですよねriceball

ところが、日野原先生の食生活はちょっと変わっています。
なんと朝夕はほとんど飲み物だけで、夕ご飯に重きを置いた食生活。夜更かしもあたりまえで、未だに徹夜することもあるそうですcoldsweats02
一日のトータルできちんと栄養がとれていれば心配ないということで、型にはまらない柔軟な考え方ができること自体が健康な体でいれる秘訣かなと思いました。

日野原先生の説では人間が生まれ持つ「健康の貯金」は50歳頃で使い切り、その後も健康でいたいなら自分で努力をしなければいけないとのことです。
つまり、50歳からの健康は自分の責任だそうですgawk

バイキングで3000円払って4000円分食べようとする人は長生きできないとの言葉もあり、食べることに卑しい自分は身につまされますcatface

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雫井脩介の『ビター・ブラッド』

雫井脩介さんの警察物のミステリーです。雫井さんの「犯人に告ぐ」は最近、映画化もされました。

警視庁の刑事が主役のミステリーで、それも三代にわたる設定というと、最近読んだ『警官の血』を思い出し、ついつい比べながら読んでしまいました。

内容は全く違って軽快でbitterだけどsweetなストーリーでした。
時は現代、主人公は新人刑事の息子ですが、なぜか父親と捜査を組まされるという、そんなのありかというような展開です。
ちょっと変人な父からは「一番重要なのはジャケットだ」とジャケットプレイなる捜査方法を教わります。
また、肝心なときには父は必ず足がつってしまったりし、あまり緊張感のない、ゆるゆるのストーリー展開がとにかく新鮮でした。

これって褒めてるのかcoldsweats01

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海堂尊の『ブラックペアン1988』

チームバチスタシリーズです。物語の舞台はおなじみ東城大学医学部付属病院。
時は過去に遡って1988年。
どれくらい遡ったかというと、速水や田口が医学生として登場する時代。若き藤原婦長や猫田看護師、新人の花房看護師も活躍している。

さらに若き外科医、高階講師が颯爽と登場するなど、完全に主人公の外科医1年目の世良君は食われたしまった感じ。

今回は手術の場面が多く、止血用のペアンがキーワードkey
クライマックスに表題のブラックペアンがジグソーパズルの最後のピースのようにピタッとはまるのが心憎いほどうまい。どこにどうはまるのかは読んでからのお楽しみflair

桜宮市の水族館のボンクラボヤ黄金地球儀までさりげなく登場します。作者の海堂さんは現役の医師を続けていらっしゃるようですが、医療現場の問題もついていて、読み応えのあるミステリーですhappy01

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